先日、新幹線の「0系」が現役を引退しました。
鉄道ファンでない人にも、ここまで顔を覚えられた車両は珍しいのではないでしょうか。
1964年の東海道新幹線開業以来、新幹線の顔であり続けた車両の引退には寂しさも感じますが、いつまでも心にとどめておきたいと思います。
10月24日に岡山まで帰省した際に撮ったものです(以下同じ)。
昔(自分が小学校くらいまで)は、新幹線といえばコレ、と当たり前のように走っていましたが、晩年は朝晩に数本しか走っておらず、狙って乗るような希少なものになっていました。
修学旅行で延々と博多まで乗ったり、「ひかり」から引退した後も高知帰省の際にわざわざこれを選んで乗って帰ったのも、今となってはいい思い出です。
0系の特徴は、なんと言ってもこの鼻。
40年あまり前のデザインですが、今なお高い人気を誇ります。
自分も、スピードを感じさせながらも落ち着いたデザインが気に入っています。
ちなみに、写真は追い越し待ちの間に反対側のホームから撮ったものです。
最後は、最新のN700系に追い越された瞬間です。
時速200キロ台後半の猛スピードで迫ってきたので、フレームに納めるだけで大変でした。
新旧交代を象徴する光景となりました。
「のぞみ」で行けば45分ほどで行けるところを、1時間40分ほどかけて0系に乗るために「こだま」に乗ったのは、我ながら物好きだとは思いますが、11月末の引退日近くのような混雑もなく、ゆったりと堪能でき、いい記念になりました。
新幹線の成功が、日本のライフスタイルを変え、また当時斜陽だった鉄道に再び光が当たるようになるきっかけとなったことなどを振り返りつつ、一つの大きな区切りを感じる今日この頃です。
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