2008/08/01

モディリアーニ+塩田千春

せいじんです。

ゼミの「中間発表」も終わりましたね。
お疲れ様です。

さて
国立国際美術館で開催されている「モディリアーニ」展に行ってきました。
本日は、同美術館で展示されているインスタレーション、アーティストの塩田千春さんについて書きます。
地下3Fのモディリアーニ展へとエスカレーターを下ると
地下2Fの壮大な作品に心が奪われ途中下車。
真っ赤な糸で、大量の「靴」がつながれている作品。圧巻でした。

その大量の「靴」は、すべて誰かが履いていた靴。
おのおのの理由で、現在美術館に展示されている。
つまり、一つ一つに、唯一無二の物語がこもっている靴。
靴の提供者からのメッセージがくくりつけられている。

中学生のとき、はじめて買ったヒールのある靴。
外国に行って、一目ぼれし、購入した靴。
お父さんが元気だったときに、良く履いていた靴。
デートのときも、仕事の時も、活躍してくれた靴。
子どもが小さいときに履いてた靴。今では、29センチの靴を履くくらい大きくなった。

その一つひとつの「熱い思い入れ」を読んでいくうちに
涙がでそうになりました。

この作品は、マクロ、ミクロの両視点で楽しめる作品。
いや、このミクロの素晴らしさがあるからこそ、成り立つマクロなのかもしれない。



もうひとつ
ベッドの置かれている展示室を、真っ黒の糸で張り巡らせている作品。
こちらの作品については、はじめは不気味な恐ろしさを感じたが、長居していると
なぜか、とても落ち着いてきたのと同時に、その空間美を堪能できるようになってきた。

この作品は、空間デザインに対して、新たな可能性を提示しているのかもしれない。
空間をあいまいに区切る、斬新な手法。
自分が店舗設計などをする際には、ぜひ参考にしてみたいと思わせられた。


アートの進化をたどると、より「空間的」「日常的」になっていく。
それが、実感できた今回の展覧会だった。



seeeeeijin

ひさけんBLOG

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