ゼミの「中間発表」も終わりましたね。
お疲れ様です。
さて
国立国際美術館で開催されている「モディリアーニ」展に行ってきました。
本日は、同美術館で展示されているインスタレーション、アーティストの塩田千春さんについて書きます。
地下3Fのモディリアーニ展へとエスカレーターを下ると
地下2Fの壮大な作品に心が奪われ途中下車。
真っ赤な糸で、大量の「靴」がつながれている作品。圧巻でした。
その大量の「靴」は、すべて誰かが履いていた靴。
おのおのの理由で、現在美術館に展示されている。
つまり、一つ一つに、唯一無二の物語がこもっている靴。
靴の提供者からのメッセージがくくりつけられている。
中学生のとき、はじめて買ったヒールのある靴。
外国に行って、一目ぼれし、購入した靴。
お父さんが元気だったときに、良く履いていた靴。
デートのときも、仕事の時も、活躍してくれた靴。
子どもが小さいときに履いてた靴。今では、29センチの靴を履くくらい大きくなった。
その一つひとつの「熱い思い入れ」を読んでいくうちに
涙がでそうになりました。
この作品は、マクロ、ミクロの両視点で楽しめる作品。
いや、このミクロの素晴らしさがあるからこそ、成り立つマクロなのかもしれない。
もうひとつ
ベッドの置かれている展示室を、真っ黒の糸で張り巡らせている作品。
こちらの作品については、はじめは不気味な恐ろしさを感じたが、長居していると
なぜか、とても落ち着いてきたのと同時に、その空間美を堪能できるようになってきた。
この作品は、空間デザインに対して、新たな可能性を提示しているのかもしれない。
空間をあいまいに区切る、斬新な手法。
自分が店舗設計などをする際には、ぜひ参考にしてみたいと思わせられた。
アートの進化をたどると、より「空間的」「日常的」になっていく。
それが、実感できた今回の展覧会だった。
seeeeeijin
ひさけんBLOG
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