2009/05/07

司馬遼太郎記念館

M1福田です。
先日告知した司馬遼太郎記念館に、同じくM1の中村満君と行ってきました。

司馬遼太郎の自宅。立派な庭に囲まれています


書斎は未完に終わった『街道をゆく~濃尾参州記~』
の執筆の際の資料が置かれたままだそうです


自宅の横にある安藤忠雄の設計の記念館
撮影はここまで


今回記念館を訪れて感じた一番の事は、一流の人の「本気力」でした。
資料を集めること約6万冊。記念館で展示してある様子を見ることが出来るのは約2万冊でしたが、十二分にその「本気力」を感じることが出来ました。

(展示してある本はまったく同じものを集めたそうで、ホンモノは自宅の書庫・玄関・廊下・書斎においてあるままだそうです。)

安藤忠雄氏の知識の延長上をイメージとしたという本の配置・量とそれらが創り出す空気感は言葉では表現できない位の迫力がありました。

司馬遼太郎がこれだけ調べてから執筆活動しているのに自分たちの知識程度で論文などを書いて社会に対し意見するなど、ものすごく失礼なことのように思いました。

自分なりのペースで知識を身につけていきたいと思います。

また、展示されていた「21世紀に生きる君たちへ」のパネルをを読んで、
読書をするということは、素晴らしい作者の方々との対話なのだと改めて感じました。


訪れれば、必ず何かを感じることが出来るであろう素晴らしい記念館でした。
ぜひ在学中に1度は行ってみてください。



最後に…
「二十一世紀に生きる君たちへ」という本に感動したので抜粋して紹介します。
(10分もあれば読める本ですので、全部読みたければ言ってください。)



君たちは、いつの時代でもそうであったように、自己を確立せねばならない。

―自分に厳しく、相手にはやさしく。

という自己を。

そして素直で賢い自己を。

~中略~

自己といっても、自己中心におちいってはならない。

人間は、助け合って生きているのである。

~中略~

助け合う気持ちや行動のもとはいたわりという感情である。

他人の痛みを感じることと言ってもいい。

やさしさと言い換えてもいい。

この3つの言葉は、もともと一つの根から出ているのである。

根といっても本能ではない。

だから、私たちは訓練してそれを身につかねばならないのである。


《参照:二十一世紀に生きる君たちへ  司馬遼太郎記念館》

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