2009/09/05

ドイツ国際平和村(2)

ドイツ平和村では普通に子どもたちが笑っています。
一見無邪気なように見えますが、それは間違いです。

服の脱がすとほとんどの子が傷だらけです。
そういった子を見ても、泣いたりビックリしたりしないで下さいとボランティアの人は言われます。
必ず、ニコニコしていて下さいと言われます。
子どもたちがこれ以上傷つかないように。。。


平和村では夜に子どもは無意識に泣きます。
でもスタッフはそれを止めません。
子どもは泣いて、疲れて、ぐっすり眠るのです。


昔は規律があって教育は受けさせていませんでした。
他国の子どもを勝手に教育することは内政干渉にあたるからです。
しかしながら、最近は子どもたちに初歩的な勉強をさせることにしています。
子どもたちはそれを喜びます。

子どもたちは言います。
勉強すれば、自分のやりたいことが見つけられる。勉強すれば、人生が豊かになる。勉強すれば、可能性が広がると。。
教えることは母国語と農作物の作り方、そして料理の方法です。
料理を教えるボランティアの人は学生です。
料理が上手いわけでもありません。
子どもたちと一緒に失敗したりして、一緒に学んでいきます。

こうして、子どもたちに考える楽しみを教えます。
答えを知っている大人は、つい子どもたちに答えを教えて従わせることが多くなりますが、そうではなくて、子どもたちのスタイルを自分で決めさすことこそ、教育の原点です。


平和村の子どもたちは老成化しています。
誰か新しい人が来ると、いつ帰るの?と聞きます。
それは最初から別れを考えて付き合うためです。
10代の少女は言います。

…人生って忘れることでしょう。。

少女たちは今までの人生で全てを失ってきました。

そんな少女でも、平和村で平和に触れると変わっていきます。
笑顔になり、泣くことを覚え、旅立ちます。

ドイツ平和村ではリハビリが終われば、母国に帰らされます。
これは残酷ではありません。
平和を知った彼らが平和を作っていくのです。
その証拠に母国に帰った人で一人も兵士になった人はいません。

1 件のコメント:

Olive Tree さんのコメント...

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