たびたびですいません。
JIKOMANpro、EGOproです。
yamane ko です。
最近考えさせられた、ある繋がりについて。
少し前ですが、図書館でレオ・レオニの「スイミー」を見つけ、思わず借りてみました。
「スイミー」は誰もが小学生の時に読んだお話だと思います。十数年ぶりの再会です!!! (笑)
赤い小さな魚の群れの中に一匹だけ黒い魚、スイミーがいました。ある日、スイミー以外は大きな魚に食べられてしまいます。ひとりぼっちになったスイミーは海をさまよううちに岩陰に隠れた新しい赤い小さな魚の群れに遭遇します。魚たちは大きな魚に怯えて出てこようとしないので、スイミーが一緒に泳ぐことを提案します。スイミーが目になることで赤い魚の群れが一匹の大きな魚になり、マグロを追い出すお話です。
一匹一匹の魚が人や建物と考えるとまちづくりや建築と似ている気がします。単体では何も出来ないけどたくさん集まることで同じベクトルを持ち、大きな力を生む。 また、ある関係性を持つことで調和を生む。
本当は赤い小さな魚も一匹一匹が違っていて、それぞれ個性を持っているのだけれど・・・。
また、赤い魚たちはスイミーに出会わなければ一生、岩陰に隠れていたかもしれない。スイミーとの出会いが赤い魚たちにとって新たな道を切り開いた。これは人との出会いや経験することでの発見と同じようにも思える。
せいじんが行ってるsutdio-Lの代表であり、今年の卒論発表会の時に外部審査員として来て下さった、山崎さんのブログの中にも「スイミー」が。山崎さんがアトリエ・ワン(塚本由晴・貝島桃代)という建築家の塚本さんの著書『「小さな家」の気づき』 という本を読んで、塚本さんの建築を「スイミーな建築」とおしゃっていました。
詳しくはhttp://air.ap.teacup.com/applet/yamazaki/msgcate4/archive
そして最近読んだ本、『察知力』(著:中村俊輔 幻冬舎新書)。
そう、サッカー選手のセルティック所属の中村俊輔の新書。
サッカーをしていた僕は思わず衝動買いし、一気に読んだ。
サッカー好きや経験者はもちろん、スポーツをやっていた人は比較的受け入れやすい本だと思う。
その中で、
ワールドカップ、ドイツ大会。世界の強豪国と戦う上で・・・ジーコ・ジャパンは選手が持っているスキルを出しやすいチーム。だからこそ、選手が力を重ねて、厚みが出れば、強い相手とも戦える。そのためには、選手が協力し合う意識と運動量が必要だと思う。
という話の流れで、
『小さな魚が集まって、大きな魚(ボール持った相手選手)を退治して、また次の場所へ移動する・・・。簡単に言えば、そういうイメージだ。』
と、直接「スイミー」という言葉は出てきませんが、まさに「スイミー」!!
中村俊輔も「スイミー」を読んだんだろうな~と感じさせる一文でした。
「スイミー」は多くの人が知っている、まさに共通言語だと思う。
「スイミー」って奥が深い。。。
あと、今見てみると色の鮮やかさにも驚いた!!! こんなに綺麗だったんだ、と。
絵本はバカにできない。もちろん、ストーリーも・・・
雑誌「pen」の2つ前の号の特集は「大人の創造性を刺激する、美しい絵本。」
―絵本が子どもだけのものと、いったい誰が決めたのだろう。 (本文より)
最後に、
『察知力』に少し戻って、この本では「壁」や「引き出し」という言葉がよく出てきます。
いい感じの藤原 くん(最近、付き合いが悪く、いい感じじゃないという声もありますが・・・)も研究で壁にぶち当たったと以前日誌で書いていたけど、 中村俊輔は自ら壁を捜し求めた。 ―壁を越えたら、また強くなれるから。
共感しながらも、今の自分に勇気をくれた一冊でした。
その後、テレビで観る中村俊輔のプレーの凄さをより一層感じる。
ひとつひとつのプレーに込められた意味の重さが理解できるから。
読んだ人、またお話しましょう。
長々とすいませんでした。
では。
伊藤若冲の
秋塘群雀図です。よく観ると、真っ白の雀が一匹だけいるよね。
せいじん
1 件のコメント:
つながる瞬間って、わくわくするよな!
スイミーつながりで、俺も1つのつながりを発見。それは、伊藤若冲という江戸時代の画家が書いた「秋塘群雀図」。去年、京都で展覧会があったときに観た作品です。画像が少し小さいけど、記事の最後に貼り付けておきます。この絵は、かの茂木健一郎が大好きな絵でもあるんだけど、たしか「クオリア入門」という本で、その絵のことが分析されているので読んでみてください。
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